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発熱
発熱は年齢、時間、測定方法により変化します。赤ちゃんの体温は高めなので37.5℃位までは平熱と考えて良いでしょう。
熱は一般に1日の中で夜の方が高くなります。平熱より1℃以上高い場合を熱が出ている目安として下さい。原因は感冒に伴なうものから麻疹、インフルエンザのような感染力の強いウイルス、細菌感染と様々ですが、多くは原疾患の治療で改善されます。
その他、膠原病などが疑わしいときは専門病院へ紹介します。
鼻水がでる
感冒に伴なうものから花粉症、アレルギー性鼻炎などに関して内科的な治療を行います。原疾患によって治療法が異なります。
また血液によるアレルギー検査(非特異的IgEや特異的IgEなど)ができます。鼻水が膿性が長く続いたり、鼻の周囲を痛がったりする場合は副鼻腔炎を起こしている可能性があります。
また透明の鼻水でも耳の聞こえが悪いようなときは滲出性中耳炎を起こしていることもあるので、早めにご相談下さい。
鼻がつまる
感冒に伴なうものから花粉症、アレルギー性鼻炎などに関して内科的な治療を行います。原疾患によって治療法が異なります。
また血液によるアレルギー検査(非特異的IgEや特異的IgEなど)ができます。
咳がでる
咳は体にとっての異物を出す役目があるため、少しの咳であれば心配することはありません。発熱を伴うとき、咳がひどくなるとき、長引くとき、咳によって日常生活に支障が出るとき(機嫌が悪い、食欲がない、眠れない、息苦しそう、顔色が悪い、咳に伴って嘔吐がある時など)は病院を受診しましょう。その場合、かぜ症候群(いわゆるかぜ)や喉頭炎(クループ症候群)気管支炎(喘息性気管支炎、細気管支炎などを含む)、肺炎、気管支喘息などの呼吸器系の疾患が多いのですが、時には心不全などの循環器の疾患のこともあるので注意が必要です。
咳、ぜーぜー
気管支が炎症を起こすと内側の粘膜が腫れ、痰の分泌が増え、更に気管支の外側にある筋肉が縮んで気管支の内腔が狭くなり、息をする度にゼイゼイ、ヒューヒューなどの音がして、呼吸困難になります。原因は気管支喘息の発作や感染が絡んだ細気管支炎や喘息性気管支炎などがあります。軽症の場合は加湿をかけ、水分を多くとり痰を出すことで落ち着くこともありますが、本人がきつそうなときは速やかに病院を受診しましょう。
呼吸困難
原因は気管支喘息、クループ症候群、細気管支炎、喘息性気管支炎異物誤飲、心不全等と様々ですが、いずれにしても速やかに病院を受診しましょう。
吐く
生まれて間もない赤ちゃんがミルクを少量吐く(溢乳)ことは良くあります。一日に何回も大量に吐く、お腹がパンパンで苦しそう、体重が全然増えない等の時は消化管の病気が隠れていることがありますので早めに受診しましょう。また病原体に感染した時も嘔吐が見られます。感冒に伴うもの、胃腸炎、髄膜炎等様々ですが、嘔吐の回数が多かったり、下痢を伴っていたり、オシッコの量が少なかったり、元気がない時は脱水症を起こしている可能性があるので速やかに病院を受診しましょう。
お腹が痛い
原因は胃腸炎、下痢に伴うもの、感冒に伴うもの、虫垂炎、腸重積、ヘルニア、心因性等と様々です。安静にしておくことで治まるものは余り心配はないですが、痛みが長引くもの、増強するもの、短時間のうちに繰り返すもの等は一度早めに病院を受診しましょう。
下痢
病原体に感染した場合、消化不良、心因性、慢性の炎症性疾患(潰瘍性大腸炎やクローン病など)等原因は様々です。病原体の場合は毒素が下痢と一緒に体外へ出されます。便の性状、色、臭い、回数などを観察しておきましょう。便に血液が混じっていたり、随伴症状(発熱、腹痛、嘔吐など)があったり、脱水症状(ぐったりしている、尿量が少ないなど)がある時は一度早めに病院を受診しましょう。
便秘
乳児期前半に便の回数が一時的に減ることはよくあります。赤ちゃんが機嫌が良く、食欲もあり、嘔吐やお腹がパンパンで苦しそうな事がなければ、白湯や果汁を飲ませて様子を看ても構いません。一般的には水分や食物繊維を多く摂ることで改善が期待できると思いますが、駄目な場合は便を軟らかくする薬などがありますのでご相談下さい。また幼児期は毎日決まった時間帯にトイレに座る習慣をつけることも大事です。
血便
病原性大腸菌、サルモネラ、カンピロバクター等の細菌による腸炎の他、クローン病や潰瘍性大腸炎、痔核からの出血、腸重積、メッケル憩室など原因は様々ですが、速やかに病院を受診しましょう。
胸が痛い
成人の場合は狭心症、心筋梗塞、気胸、胸膜炎、解離性大動脈瘤の解離などが考えられます。小児の場合は気胸、胸膜炎、無害性のもの等があります。痛みが増強するようであれば一度病院を受診して下さい。検査(非特異的IgEや特異的IgEなど)ができます。
耳が痛い
代表的なものは急性中耳炎と外耳道炎で、前者は発熱を伴うことがあります。鼓膜の発赤程度であれば内服にて改善が期待できると思いますが、膿がたまっている場合は耳鼻科で切開してもらわないといけない場合があります。夜間突然に痛み出して、近くに耳鼻科の急患センター等がない場合は、応急的に解熱鎮痛剤(アンヒバやカロナールなど)を使用するのもひとつの方法です。
血尿
代表的な疾患は尿路感染症、腎炎、尿路結石、出血性膀胱炎、無症候性血尿等があります。原因によって検査や治療が異なりますので、一度早めにご相談下さい。また検診や学校検尿などで異常を指摘された場合も一度早めにご相談下さい。
蛋白尿
代表的な疾患として尿路感染症、腎炎、ネフローゼ症候群、起立性蛋白尿等があります。原因によって検査や治療が異なりますので、一度早めにご相談下さい。緊急を要す事もありますので気がついた時点で、また、検診や学校検尿などで異常を指摘された場合も一度早めにご相談下さい。
乏尿
代表的な疾患は糸球体腎炎、急性腎不全、ネフローゼ症候群、尿路閉鎖、脱水などがあります。原因によって検査や治療が異なり、急を要することもありますので、気がついた時点で病院を受診して下さい。
むくみ
腎臓の働きが低下した時や糸球体腎炎、ネフローゼ症候群等の腎疾患、心不全、貧血、甲状腺機能低下症など様々な原因があります。原因によって治療法が異なりますので、気がついたら早めに病院を受診しましょう。
排尿時痛
主に尿路感染、尿路結石の時や男の子であれば包皮炎の時などに起こります。原因により治療法が異なりますので一度早めに病院を受診しましょう。
おもらし
おもらしとは不随意滴に尿が漏れだし衣類や寝具を濡らす状態です。昼間のおもらしを昼間遺尿、夜のおもらしを夜尿症といいます。乳児期にみられるおもらしは発達途上にある生理的なものと考えられますが、学童期にみられるおもらしは治療対象になる場合がありますので、一度ご相談下さい。
昼間遺尿
おもらしとは不随意滴に尿が漏れだし衣類や寝具を濡らす状態です。昼間のおもらしを昼間遺尿、夜のおもらしを夜尿症といいます。乳児期にみられるおもらしは発達途上にある生理的なものと考えられますが、学童期にみられるおもらしは治療対象になる場合がありますので、一度ご相談下さい。
頭痛がする
熱に伴うものから髄膜炎、眼性疲労、肩こり、片頭痛、高血圧、頭蓋内出血、頭蓋内腫瘍など原因は様々です。安静や解熱鎮痛剤を使用しても治まらず、痛みがひどくなる、または、今までに経験したことがないような痛みの時は速やかに病院を受診しましょう。
けいれん
原因は熱性痙攣(原因疾患がなく、38度以上の発熱に伴い、数十秒から数分で自然に治まる)、髄膜炎、脳炎・脳症、代謝性疾患、てんかんなど様々です。痙攣が5分以上続くときは救急車を要請するか、直ちに病院を受診して下さい。また熱性痙攣でも初回発作、6カ月未満の時は病院を受診して下さい。痙攣を起こしている時は顔を横に向け吐物を吸い込まないようにし、口に物を挿まず、痙攣が治まるまで側を離れないで下さい。また持続時間や痙攣の形を観察しておきま しょう。
たちくらみ
原因は貧血や起立性調節障害、耳鼻科的な疾患などが考えられます。原因によって治療法が異なりますので、一度早めに病院を受診しましょう。
口内炎
手足口病、ヘルパンギーナ、ヘルペス性歯肉口内炎などの感染、その他全身性エリテマトーデスやベーチェット病などで起こります。痛みが強く食事が摂れなくなることもあります。感染の場合、症状のピークは数日間なので口腔内を清潔にし、なるべく刺激の少ない物を飲んだり食べたりして下さい。小さな子では脱水症を起こすこともあるので注意して下さい。
湿疹
新生児早期から半年位までの湿疹の殆どは新生児ざ瘡、脂漏性湿疹、乳児湿疹です。しかし、痒みが強くジュクジュク感があり、家族歴がある場合はアトピー性皮膚炎の可能性があります。
またこれを食べさせたり飲ませたりしたら、蕁麻疹がでる、湿疹がひどくなる、嘔吐や下痢がある場合は食物アレルギーの可能性があります。
アトピー性皮膚炎でも乳児期は食物が原因のことがあるので、疑わしいときは一度ご相談下さい。
発疹
特発性発疹、麻疹、風疹、水痘、溶連菌感染症(猩紅熱)、手足口病などが、小児で見られる主な発疹症です。各々熱型、発疹の出現時期、発疹の形態、特徴、潜伏期間、随伴症状、合併症、治療法などが異なりますので、短時間で拡がっていく傾向があれば気づいた時点で病院を受診して下さい。
顔色が悪い
原因は嘔吐の直後や貧血時、気管支喘息や細気管支炎などの重症な場合、チアノーゼ性心疾患、ビリルビン上昇を伴う肝炎などがあります。原因によって治療法が異なりますので気づいた時点で病院を受診しましょう。
体重増加不良
もともと食が細い赤ちゃんだったり、母乳やミルク、離乳食の与え方が極端であったり、本人に何らかの病気や問題があったりする場合があります。経過を見ていくことが大事になってきますので、母子手帳や保育園、幼稚園などの資料を持参してご相談下さい。
発達が遅い
発達は生まれた月やその子の体格、兄弟の有無などに多少左右されることもあり、個人差があります。許容範囲であれば経過を見ていくだけで充分と思われますが、極端なずれ、体が極端に軟らかい、周産期の異常、コミュニケーションが全くとれないなどの場合は何らかの病気が隠れていることがありますので、今までの記録を持参して一度ご相談下さい。
言葉の遅れ
発達同様に個人差は大きいと考えられます。しかし、物音に対して鈍感な場合は聴力に問題が隠れていることがありますので、一度早めにご相談下さい。
尿路感染症を繰り返す
腎臓、尿管、膀胱の形態的、機能的異常や大便の後のおしりの間違った拭き方、前回の治療の不十分などによるものが考えられます。一度病院を受診しましょう。